赤ちゃん命名
御食い初め | 一升餅 | 七五三 |
赤ちゃんは33日過ぎに,お母さんの実家に,顔を見せに行きました。初めて行くので「シンキャク(新客)」といいます。この時は赤飯を重箱につめ,上下にナンテンの葉を入れて持って行きました。
生まれて100~110日目に,ご飯の食べ始めの儀式をします。「オクイゾメ(食い初め)」といい,祝いのお膳から食べさせるまねをするのです。
生まれて初めての節句に行われるのが初節句です。男なら5月5日,女の子なら3月3日にお母さんの実家や親戚などから武者人形や鯉幟り,雛人形などが贈られます。
初正月・初節句・初誕生日と,赤ちゃんにとっては初めての行事です。初誕生日のころには,イッショウモチ(一升餅)といって,一升の丸餅をふろしきに包んで赤ちゃんに背負わせます。歩き出すのをみんなで見守り,成長を祝う習俗(ならわし)がありました。
男の子は5才,女の子は3才と7才の時,七五三のお祝いをしました。晴れ着を着てお宮参りをして,赤飯を炊いて祝いました。
このように,子どもの元気な成長を心から願って,いろいろな行事がありました。また,子どもが夜泣きをする時は,山神様をお参りすると良い,といった言い伝えなどもたくさんありました。町のお年寄りに,こんなお話を聞くのも楽しいことです。