目次
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第8章
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第1節 人の一生
4 厄年・年祝い
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ある年齢の時には災いが多い,と信じられてきました。これを厄年といいます。男25才と42才,女19才と33才は,大厄と恐れられ,近くの神社へお参りをしたり,財布をわざと道に落として他人に拾わせ厄落としをしたこともあったようです。
77才のお祝いを「火吹き竹祝」などとよび,この年を迎えた長寿の老人は,火吹き竹をつくり近所の人に配りました。
さらに,88才になると「ヨネ(米)の祝」とか「チャンチャンコ祝」とよび,赤いチャンチャンコと帽子を贈り,長生きを皆でお祝いしました。
ヨネの祝い