(2)石高

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 城下の石高については、『明細帳』のほかいくつかの史料によると、下の表〔表-17〕のようになっている。
 これらの史料は、年代の偏りや検地による石高(表高)だけ記したもの、新田高等を加えているものなど記載内容が同一の条件で記されているものではないため、比較するのが難しい点もあるが傾向としては、江戸初期よりも時代が下るにしたがって、石高は増加の傾向にあると言えよう。
 なお、[表-17]からもわかるように、「村」として見ると、壬生本郷・壬生本村というように表町と通町を合わせて一村とした史料は多い。領地の朱印状などでも、両町をそれぞれ一村としている場合と合わせて一村としている場合とがあることを、付け加えておきたい。
 
 下野国知行高帳
(寛文4)
慶安郷帳
(慶安3)
元禄郷帳
(元禄15)
表町通町明細帳
(正徳2)
石高書上帳
(延享3)
天保郷帳
(天保5)
見聞控帳
(天保10)
宿村大概帳
(天保14)
壬生領史略
(嘉永3)
村々高控帳
(嘉永5)
郷村高辻帳
(安政6)
旧高旧領取調帳
(明治1)

表(検地)高1,038.456 1,323.037
出目新田高283.883 78.508
1,048.1321,322.239 1,394.319 1,401.545 1,394.319 1,401.545

表(検地)高1,073.130 1,436.661
出目新田高363.031 272.546
1,072.5021,436.161 1,694.059 1,709.207 1,694.059 1,709.207
両町表(検地)高2,111.586 2,910.903 2,759.698
両町出目新田高646.914 278.009 351,054
両町合計2,120.6342,758.500 3,188.912 3,088.378 3,110.752 3,088.378 3,110.752
 
壬生本郷(村)等2,121.8902,381.5553,647.9792,111.5863,031.593
表-17 城下町の石高一覧