目次
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Ⅳ.城下町のすがた
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1.村としての城下町
(5)農間稼
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農業の合間に行う農間余業、言わばアルバイトを農間稼という。『明細帳』には「当町百姓作間之稼」として、「男ハ薪を取申候、女ハ布木綿等仕候」となっているが、『宿村大概帳』では、「此宿、男 ハ往還稼、又は黒川通船稼等いたし、女は糸をとり機を織る、其外手馴たる手業なし」とある。
このように、女性は大して変化がないが、男性については、130年余の間に、薪取りから往還稼、黒川通船稼というように、壬生通と黒川といった水陸の利を活かしていたことがわかる。