(2)神社

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 神社については、『壬生城廃城凡覚書』をもとに表にしたものが、下の[表-27]である。この史料は、明治初年に記されたものと考えられるため、祭神が天照大神や古代の天皇になっていたり、境内も明治後に改正されたため江戸時代よりも若干狭くなっている所もあるが、他に適当な史料がないため、同書に拠ることにした。
 各々の神社については、下の[表-27]のとおりであるが、この中には、寺が廃寺となった後社だけが残ったという例も見られる。中(仲)通町の雷電宮や搦手横町の白横神社などがこのケ-スである。
 城下町には、この表に挙げたもの以外にも神を祀った所は多く、各家々にも氏神・屋敷神などが祀られており、ここに挙げたのは主なものであることをお断りしておきたい。
 
『廃城凡覚書』にみる社名『壬生領史略』にみる社名所在地祭神境内の面積
祭日
反・畝・
雄琴大明神雄琴大明神明神天照皇大神3/15
天武天皇6 1 6 9/28~
崇道天皇9/29
八幡大神八幡宮下西応神天皇808/15
神明大神神明舟町大御神22211/15
鳴雷大神雷電中通町1212/25
八坂大神天王の社上臺須佐之男大神106/7~15
八幡大神峰留八幡上新町応神天皇2128/15
稲荷大神化光稲荷神社上野原宇賀之魂大神3152月の初午
愛宕大神愛宕於正塚迦具土之大神417/14
星ノ神ノ社下臺花ノ木24
八幡大神下台郭八幡宮御長屋前応神天皇1218/15
稲荷大神清水掛黒川稲荷清水欠宇賀之魂大神272月の初午
蛭子大神表町下横町10/20
馬場の稲荷上新町出外れ、大宿の裏手にある小さき宮なり。
表-27 城下町の神社