動物埴輪は、馬・猪・鹿・犬・猿・牛・鶏・水鳥・鷹・魚などいろいろな動物が作られている。
その出現時期は、種類によって異なる。最も早く見られるのが鶏形埴輪で、4世紀中葉である。水鳥は5世紀前半に出現する。飾り馬などの馬形埴輪も5世紀前半である。鹿や猪は5世紀中葉には出現するようである。
これらの動物は縄文時代からの人々の生活と関わりの深い動物てあった。鹿や猪・水鳥・魚は狩猟の対象になるものであった。犬は飼っていたのかもしれない。馬は飾り馬ばかりでなく、裸馬や人物が乗っている例もあるが、近くに馭者(ぎょしゃ)と推定される人物埴輪がおかれていることを原則とする。