吾妻古墳

読み:あづまこふん
 地図5


発掘調査により出土した
「吾妻古墳石室」

種類国指定史跡
指定年月日昭和45年7月22日
所在地壬生町大字藤井字吾妻1,051-1
栃木市大光寺町字吾妻2,969
所有者・占有者個人
測量図データ(pdf)

 吾妻古墳は、壬生町の南端にある県内最大の前方後円墳です。吾妻古墳も他の古墳同様に、黒川東岸の台地上につくられています。
 墳丘は二段につくられ、墳丘の第一段平坦面(基壇)が幅広くつくられているのが特徴です。墳丘の全長は第一段が128m、第二段が86mあり、堀(周溝)の底からの高さは約10mあります。
 墳丘の周囲には、保存の良い状態で堀がめぐり、東側では堀の内側に突き出た張出部がみられます。堀を含めた古墳の総全長は約170mに達します。栃木県内の古墳の中では最も大きな古墳となります。
 吾妻古墳の石室は、近年行われた発掘調査の結果、玄門のみが凝灰岩で、その他の部材は硬質の自然石を使用していることが判明しました。玄門石と天井石(県指定有形文化財P.39)は、現在壬生城址公園に保存されています。