所在地 | 羽生田字北原1522他 |
測量図データ(pdf) |
桃花原古墳は、富士山古墳、茶臼山古墳、長塚古墳と羽生田地区に築かれてきた権力者の墓の中では、最後のものと考えられています。
墳丘は三段に築かれた円墳です。また墳丘の斜面は川原石(葺石)で覆われており、墳丘第一段の平坦面は幅広く造られています。墳丘の規模は、直径が63m、現在の地表面からの高さが約7mほどあります。
石室は大規模な盗掘により、そのほとんどを壊されていましたが、石室の前面に多くの川原石で造られた「前庭(ぜんてい)」と言われる祀りの場が、ほぼ完全な形で確認されました。
桃花原古墳からは、鉄製の馬具や武具をはじめ多くの出土品がありました。「斧状鉄製品」といわれる、儀式に使われたと考えられる特殊な遺物も出土しています。
[参考文献]
2006 『桃花原古墳』 壬生町教育委員会