桃花原古墳

読み:とうかはらこふん
 地図9

桃花原古墳全景(南側上空から)石室・前庭部全景(北側上空から)
前庭部(南東から)墳丘東側「葺石」(東から)
金銅張「杏葉(ぎょうよう)」

 
所在地羽生田字北原1522他
測量図データ(pdf)

 桃花原古墳は、富士山古墳、茶臼山古墳、長塚古墳と羽生田地区に築かれてきた権力者の墓の中では、最後のものと考えられています。
 墳丘は三段に築かれた円墳です。また墳丘の斜面は川原石(葺石)で覆われており、墳丘第一段の平坦面は幅広く造られています。墳丘の規模は、直径が63m、現在の地表面からの高さが約7mほどあります。
 石室は大規模な盗掘により、そのほとんどを壊されていましたが、石室の前面に多くの川原石で造られた「前庭(ぜんてい)」と言われる祀りの場が、ほぼ完全な形で確認されました。
 桃花原古墳からは、鉄製の馬具や武具をはじめ多くの出土品がありました。「斧状鉄製品」といわれる、儀式に使われたと考えられる特殊な遺物も出土しています。
 
[参考文献]
2006 『桃花原古墳』 壬生町教育委員会