古瀬戸瓶子

読み:こせとへいし

種類県指定有形文化財・工芸品
指定年月日昭和60年1月18日
所在地上田
所有者・占有者個人
口径5.0cm
器高26.0cm
底径9.4cm
最大胴径18.4cm

 本瓶子は、口頸部の中央に突帯をめぐらした直腰型のものです。肩は円く豊かに張っており、そこから底部にかけてやや直線的にしぼっています。
 素地は灰白色で、下部の一部をのぞいて灰釉が掛かっており、古瀬戸らしい美しい淡緑色をおびています。模様は見られませんが肩など三カ所に櫛目沈線が施されています。
 内部には土に混じって骨の破片が入っており、蔵骨器として使用されていたことが分かります。
 製作年代は14世紀中葉で、この頃が古瀬戸の最盛期であり、本瓶子も鎌倉期らしい強くたくましい造形に仕上げられています。