吾妻古墳の石室部材(天井石・玄門石)

読み:あずまこふんのせきしつぶざい(てんじょうせき・げんもんせき)
玄門石天井石

種類栃木県指定有形文化財・考古資料
指定年月日平成26年1月31日
所在地本丸(壬生城址公園内)
所有者・占有者壬生町

 吾妻古墳の石室は、明治初年頃に盗掘を受け天井石と玄門石は上稲葉赤御堂の地に、鳥居公の隠居所の庭石とするために運び去られました。その後、昭和62年に壬生町に寄贈され、城址公園内の現在の地に移設されました。
 現在、天井石は石室内面を上向きにして保存されています。大きさは奥行き2.6m、幅3.5m、厚さが約0.8mあります。石室内面側の縁辺部には、奥壁、側壁、玄門石を受ける刳り込みが加工されています。材質は玄武岩質の凝灰岩ないし凝灰質砂岩(緑色岩)です。
 玄門石は、大きさが縦2.3m、横1.8m、厚さ0.4mあり、中央部を刳り抜いて入口が開けられている。入口の上部と側面には、閉塞石を受けるための刳り込みが加工されています。材質は凝灰岩。
 
[参考文献]
  2011 栃木県埋蔵文化財調査報告書第333集 『吾妻古墳』栃木県教育委員会