実業教育の諸学校

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 明治の後半、芝浦地域をはじめ、古川沿いの工業地域が発展し、人口も増加し、集落も発達しつつあった港区地域は、商工業関係の実業教育を求めていたといえよう。こうした中で、実業に関する教育に早くから着手していたのは、私立学校、各種学校であり、明治21年(1888)以降開設されたものだけでも10校を数える。その多くは、商業関係の学校であった。
 工業関係では、明治39年、芝区三田に開設された東京市立東京工業補習夜学校があり、芝浦・古川地域の工場で働く勤労者少年や工員希望の青少年の実業教育に力を入れ、港区地域の工業発展に寄与していた。
 
関連資料:【文書】中学校教育 市立東京工業補習夜学校