■香蘭女学校

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 明治21年4月、麻布永坂町1に開校した[注釈5]。設置の目的には特に宗教色はないが、生徒心得の中には、日曜礼拝の参加が定められていた。福澤諭吉やその門下生の理解と協力を得て、英国風の淑徳の婦人を養成する女学校としての基礎を固めた。
 明治43年11月、火災で全校舎を焼失、一時継続が危ぶまれたが、当時の校長・英国婦人・保護者らの努力で、芝白金三光町(さんこうちょう)に校舎を再建、大正元年(1912)9月、移転・開校した。品川区に移転する昭和16年(1941)までこの地で教育が行われた(都史紀要『東京の女子教育』)。
 
関連資料:【文書】私立・諸学校 香蘭女学校