■麻布中学校

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 カナダ・メソジスト教会の経営になる東洋英和学校に始まり、女子の校舎に対し「山の学校」と呼ばれていた。
 明治27年(1894)、文部省規定の尋常中学校に改組し、私立尋常中学東洋英和学校と称した。このころ生徒数は50名に満たなかったという。翌28年府の認可を得て、私立麻布尋常中学校と改称した。
 「私立学校令」及び「文部省訓令」12号のため、明治33年には、メソジスト教会が経営より手を引くことになり、独立した中学校となった。このため、四方に寄附を募り、本村町4丁目に3000余坪の校地を得て、新校舎を建設した。この時、本山漸、麻生武平、山田昌邦、岡崎邦輔、林謙吉郎、渡辺勘十郎、村松一等(ら)の尽力があったという。同36年には、組織を財団法人に改めた(都史紀要『東京の中等教育』)。
 
関連資料:【文書】私立・諸学校 東洋英和学校
関連資料:【文書】私立・諸学校 東洋英和学校 尋常中學科設置願