■聖心女子学院

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 高等教育を受け持つカトリック学校の開設を目途として、聖心会より日本に派遣された修道女が非公式ながら開いた最初の学校は聖心女子学院外国人部である。明治41年4月のことであった。外国人部は、通称「語学校」と呼ばれ、在留外国人や、日本人の子女で外国より帰国し日本語の不自由なものに英語や仏語で授業する学校である。現在の聖心インターナショナル・スクールの前身である。
 同年4月「財団法人私立聖心女子学院」を設立した。「法令の規定に遵(したが)ひ学校を設く」とある。学校建設用地として、芝白金三光町に約3万坪の土地を購入し、明治42年3月、校舎が落成した。西洋の塾といった趣の美しい校舎であったという。同年12月、私立聖心女子学院小学校、同付属幼稚園、同外国人部が認可され、翌43年2月、同じく高等女学校が認可された[注釈6]。入学料5円、授業料は高等女学校の場合4円50銭、ほかに文庫費として50銭を徴収した(『聖心女子学院創立五十周年史』)。
関連資料:【文書】私立・諸学校 聖心女子学院高等女学校
関連資料:【学校教育関連施設】