小学校の新設

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 大正期には地域内の人口増加、就学児童の急増に対応して5校の尋常(じんじょう)小学校が新設された[注釈26]。芝区に4校、麻布区に1校である。大正15年(1926)には芝区の小学校は18校となり、15区の中で最も多くなった。(新設校は[図24]参照)
 

[図24]大正期に新設された尋常小学校

 港区地域の児童数は大正10年には3万3千人をこえ、就学率も約99パーセントになった。このような高い就学率と児童数の増加に対応できる学校の確保が重要な課題であった。港区地域では5校新設はしたものの学校施設の不足は解消できず、2部授業を余儀なくされた。
 大正10年の児童数の状況は[図26]のとおりである。
 就学率は年年高まり大正10年には芝区が98・84パーセント、麻布が99・32パーセント、赤坂区は99・26パーセントに達していた。
 なお、大正14年5月現在の区内公立小学校は、[図27]のとおりである。
 

[図25]新設校(神明尋常小学校)の校舎(神明小学校『神明』60周年記念誌)

 

[図26]児童数・大正10年(『新修港区史』)

 

[図27]大正期の区内公立尋常小学校一覧(『芝・麻布・赤坂三区史』より作成)

関連資料:【文書】教育行政 赤羽尋常小学校新築
関連資料:【文書】小学校教育 赤羽尋常小学校新設
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