林間学園のねらい
家庭を遠く離れ、父母の恩の厚きことを感じとらせる。
共同自治の精神を養う。
ゆかいに生活させる。
独立心を養う。
勇気の修養。
朝起きの習慣養成。
うるわしい人情味を養う。
簡易生活に慣れさせる。
この林間学園の実施について、和田和夫は「青南学報からみた大正新教育のあゆみとその他二、三の記事について」の中で、次のように述べている。
「この実施状況をみると綿密な計画のもとに細心の配慮をもって行われたことが目につく。」とし、「二週間という長い集団生活に変化を与え、また体力増強にも意を用いているあたり、ぬかりないプランと言えよう」と絶賛している。また宿舎の状態、健康管理のための校医、看護婦の参加、献立の工夫などについても万全の配慮がなされていた。問題点として、参加費用が1人17円であり、当時の物価からしてどの家庭の児童も参加できるものでなかったことを和田は指摘している。
[図33]青南林間学園行事予定表
関連資料:【学校教育関連施設】