就園率の増加

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 小学校の就学率が明治末期には99パーセントに近づいたことと比較すると、幼稚園の就園率は、かなりの低率である。しかし、5歳児の就園率は明治28年(1895)に0・7パーセントであったが、明治44年には2パーセント、大正10年(1921)には3パーセントと緩慢ながらも上昇を続けた。幼稚園令の制定を機に、4・4パーセントから6パーセントヘと上昇し、大正年間に3倍もの就園率の上昇をみた[図2]。中でも、大阪の就園率は大正10年に10・4パーセントで最高であった。
 

[図2]就園率・5歳児