目次
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第3章 近代教育の拡充 —大正期の教育—
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第7節 社会教育の展開
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第1項 通俗教育から社会教育へ
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(2) 社会教育の発足
成人教育への指導
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第1次世界大戦のあと文部省は、ようやく講座制による本格的な成人教育に着手した。これは主として「普通選挙法」の成立(大正14年3月)にそなえ公民教育の必要が認識されて始められたもので、当時は大学、高専の教員、施設をあてて実施された。その後大正13年(1924)からは更に長期的、組織的に成人講座が行われ、大正15年には成人講座の施設費が予算化され、全国47道府県にも講座が開設された。