青年団は、あくまで青年の自主性の上に築かれたもので、その活動も団員の自主的な企画運営によって行われている。その活動内容を麻布区青年団麻中分団の規約の第3条の事業について見ると次のようになっている。
(1) 祝祭日に於ける儀式挙行
(2) 実際生活に必要なる普通学科又は実業学科の補習教育
(3) 道徳又は職業等に関する講演会の開催
(4) 簡易図書館又は巡回文庫の設置
(5) 遠足、見学及体操、剣道、柔道、水泳其の他各種競技の練習
(6) 社会的公共的施設特に愛市的事業の援助協力
(7) 其の他青年団の目的を達するに適当なる事業
また麻布区女子青年団麻中分団の規約では、
(1) 智徳の修養、趣味の向上に関する講演会、研究会等の開催
(2) 遠足、運動会、見学等の実施
(3) 適当なる社会奉仕事業
すなわち、男女共に知識の習得や、生活の改善に関する研究、体力の増強対策、社会奉仕などが青年団の主な事業となっている。また、全国的な活動でも、大正8年(1919)10月の中央報徳会を母体とした青年団中央部の明治神宮造営工事の奉仕作業には延べ500万人の青年が参加したといわれている。