目次
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第3章 近代教育の拡充 —大正期の教育—
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第7節 社会教育の展開
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第2項 勤労青年の教育
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(2) 青年訓練所の発足
青年訓練所の発足
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青年訓練所は、「青年訓練所令」の公布と同時に発足した。東京府においては、大正15年6月府令第43号をもって青年訓練所細則、並びに規則を定め、青年訓練所の開設にそなえた。その細則では青年訓練所の設置、廃止、認定に関する手続や入所退所、年次編成、訓練項目、課程、時数の標準、職員、設備などについて詳細に規定している。
この細則、規則に基づき、東京市では市立の青年訓練所22校を、大正15年6月9日一斉に開設した。この港区地域の青年訓練所は[図1]の四つである。
なお、大正15年12月、18校が府知事より、「青年訓練所規程」第8条により、青年訓練所の課程と同等以上と認定された。本地域内の認定された学校は次の2校である。
東京市立麻布商工実務学校(本科)
大倉高等商業学校(夜学中等科)
[図1]芝・麻布・赤坂3区の東京市立青年訓練所一覧
関連資料:【文書】中学校教育 市立麻布商工実務学校