■芝区青年団

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 大正初期の芝区には、明治後期に結成された栄井町青年会を始め、本芝青年会、松坂町青年会があった。その後大正9年ころから続々と分団が結成された。大正末期には大多数の分団が結成された。
 芝区青年団は、規約[注釈7]に定められているようなかなり幅広い活動をしている。特に、大正11年8月、1週間にわたり団員200人が参加し、全国初の軍事教練を実施し執銃訓練をした。また大正12年の関東大震災の際は、各分団が協力し応急善後処置を講じ、町内分団は町の中心となって物資の配給、警護、援助などに全力を尽くし、町民に喜ばれ信頼された。
 更に、当時は集会場がなく諸会合の場合困っていたが、各分団が資金を拠出するとともに芝区内の篤志家(とくしか)特に不動産、貯金銀行から大口の寄付を受けて、芝公園11号地に財団法人芝区青年団会館を建設し、講演会その他諸会合などの青年団活動に使用した。
 
 青年団は、これら活動のほかに柔剣道などの運動や、神社参拝など重要な行事を盛んに行っている。
 芝区青年団分団は[図4]のとおりである。
 

[図4]芝区青年団分団一覧表(『芝区誌』)