目次
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第3章 近代教育の拡充 —大正期の教育—
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第7節 社会教育の展開
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第3項 地域の社会教育の展開
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(1) 社会教育団体の組織化[注釈5]
■麻布区青年団[図5]
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大正8年「市聯合(れんごう)青年団」の編成に促され、既に本区の各小学校及び数町にあった10数団の青年団を糾合して発足した。団長には区長を推せんし、分団数9、団員数1092名であった。その後分団は年々増加し大正15年には33分団になった[注釈8]。
麻布区青年団も、規約に定められた事業を行っているが、特に関東大震災の際の活動はめざましい。すなわち9月1日から起こった混乱の中にあって本団は各分団と連絡をとり、それぞれ分担をきめ交通整理や避難民の収容、物資の配給、衛生隊への援助など不眠不休の活動を続けた。また、各分団は町の中心となり夜間警備を1カ月間も続けた。
[図5]麻布区青年団分団一覧表(『麻布区史』)