なお、当時の青年団の活動の状況を青南小学校の校報『青南学報』第1号(大正11年11月18日発行)は次のように報じている。
[図6]赤坂区青年団分団一覧
青年団概況
本校を中心とした青年団が、赤坂区青年団の分団として孤々の声をあげましたのは昨年の七月の事でございます。創立日尚日浅いにもかかわらず今日の隆盛を見るに至りましたことは本団のため、また国家のためにはなはだよろこぶべきことでございます。
抑も本青年団の趣旨と致しますことは、青年相互の親睦をはかり、智徳を涵養し、身体を鍛練し併せて社会奉仕の念を養ふというにあるのであります。従ってこれらの趣旨に則りましたわが青年団の事業ともいふべきものは多々ありますが、先づ本年度の事業計画と致しましては、図書館の設置、講習会の開催、団員の補習教育、掲示板の設置、明治神宮境内案内図の建設、青年館建設資金の募集等になるものでございます。私達団員はこれ等の達成にむかって突進致しますと共に、内には従来の青年団等がやゝもすれば形式的にながれやすい弊がございますので、団長就任以来団員の大整理を計画致しました。先づ本団の区域内を町別により第一区から第九区までに分ち、各区にそれぞれ数名の幹事をおきましたもので、従来に比して幾分組織的に改められましたのでございます。これら幹事諸君は多忙をも顧みず戸別訪問或はポスターによって、入団勧誘、寄附金募集等のため奮闘しておられます。(後略)