昭和初期に新設された公立小学校は、次のように3校設けられている。
■竹芝尋常(じんじょう)小学校
前身は明治40年(1907)創立の東京市立芝浦尋常小学校である。昭和2年(1927)9月、仮校舎旧芝離宮恩賜公園内に移転、同年10月、府令をもって、東京市竹芝尋常小学校と改称して誕生した。
■高輪台尋常小学校
昭和10年3月25日、高輪尋常小学校及び台町尋常小学校を合併して設立された学校である。
高輪台小学校という校名が決定されるまでには、高輪尋常小学校側と台町尋常小学校側の校名に関する陳情がなされた。最後には、両校の校名をもとに高輪台尋常小学校という校名になった。
■芝浦国民学校[注釈13]
昭和17年2月20日に創立された学校である。創立当時、児童は、竹芝、芝、南海、聖坂、その他の国民学校へ通学していたが遠く不便なため、地域住民の請願により新設された学校である。
戦時色の強い時期に国民学校が新設されたが、その背景には、埋立地域の人口増加があり、工業地区としての発展もあったわけである。
関連資料:【文書】教育行政 台町・高輪尋常小学校の統合
関連資料:【文書】小学校教育 芝浦国民学校開設
関連資料:【学校教育関連施設】
関連資料:【くらしと教育編】第1章第3節 (1)学校を支える地域社会