公立幼稚園の設立

22 ~ 24 / 477ページ
 幼稚園に関する法令は、大正15年(1926)に「幼稚園令」と「幼稚園令施行規則」が制定されている。
 「幼稚園令」第1条をみると、「幼稚園ハ幼児ヲ保育シテ其ノ心身ヲ健全ニ発達セシメ善良ナル性情ヲ涵(カン)養シ家庭教育ヲ補フヲ以テ目的トス」とあり、幼稚園の目的が定められている。そして、内容については「幼稚園令施行規則」第2条において、「幼稚園ノ保育項目ハ遊戯、唱歌、観察、談話、手技等トス」と定められていた。
 昭和初期の港区地域(旧芝、麻布、赤坂区)の公立幼稚園は、次の4園が設立されている[注釈17]。
 
 西桜幼稚園 昭和6年5月31日  東京市西桜尋常(じんじょう)小学校内[図6]
 青山幼稚園 昭和7年4月1日  東京市青山尋常小学校内
 麻布幼稚園 昭和9年4月1日  東京市麻布尋常小学校内
 南山幼稚園 昭和9年4月1日  東京市南山尋常小学校内[図7][図8]

[図6] 西桜幼稚園


[図7] 南山幼稚園


[図8] 南山幼稚園沿革誌

関連資料:【文書】幼児教育 市立青山幼稚園の設置
関連資料:【文書】幼児教育 西桜尋常小学校付属幼稚園の設置
関連資料:【文書】幼児教育 青山尋常小学校付属幼稚園の開設
関連資料:【学校教育関連施設】
関連資料:【くらしと教育編】第8章第1節 (1)園児数の推移