昭和初期の幼稚園の隆盛は、公立幼稚園よりも私立の幼稚園の増加によっている。
『文部時報』1145号、全国の公立、私立幼稚園は次のようである。
(年度) (総数) (国立) (公立) (私立)
大正14年 957 2 347 608
昭和15年 2079 2 651 1426
というように、私立の幼稚園は公立幼稚園よりも、増加率が高くなっていることがわかる。
昭和初期の港区の私立幼稚園は、次の6園が開設されている。
安藤記念教会附属幼稚園 麻布本村町22 昭和2年1月[注釈18]
麻布山幼稚園 麻布山元町30 昭和3年2月
若葉会幼稚園 麻布筓町46 昭和4年4月
聖徳学園三田幼稚園 芝通新町13 昭和8年4月
高野山幼稚園 芝二本榎2ノ5 昭和9年12月
明徳幼稚園 芝公園2 昭和13年5月
私立幼稚園の数を公立幼稚園の数と比較すると、私立の幼稚園の割合は、昭和10年度(1935年度)で70・1パーセントになっている。
関連資料:【学校教育関連施設】 国立・都立・私立学校概要一覧