国語、修身教科書

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 国民学校の児童に「皇国思想」を高め、皇国の使命を自覚させるうえで、大きな役割を果たしたのは、国語、修身、国史等の国民科の教科書であった。
 国語の教科書『ヨミカタ』初等科1年では、「アカイアカイ アサヒ アサヒ」ではじまり、日の出の勢いの我が国を自覚させようとしていた。3年生以上は『初等料国語』で、「皇国思想」の育成がはかられた。

[図6] 修身教科書『ヨイコドモ』(復刻国定教科書(国民学校期)ほるぷ出版)

 修身教科書『ヨイコドモ』には[図6]のような文章がある。
 また、『初等科修身三』では、次のような文章がある。
 
  世界の平和をはっきりとつくりあげるためには、いろいろの国が、たがいに道義を重んじ、公明正大なまじはりを結ばなければなりません。これを守らずに、他国の名誉を傷つけ、自国のためばかりをはかるのは、大きな罪悪であります。