大正12年(1923)9月の関東大震災は、学校の建物にも甚大(じんだい)な被害を与えた。芝区で9校、東京市全体で118校の小学校が焼失し、残りの学校も破損が大きかった。
この震災を契機として、学校建築の防災と構造に関心が高まり、鉄筋コンクリート造りの防災性が優れていることにより、東京市立小学校の震災復旧事業が鉄筋コンクリート構造を採用した。これ以降鉄筋コンクリート造りの学校建築が急に広まっていった。
関連資料:【くらしと教育編】第5章第1節 (2)大正~昭和戦後初期
関連資料:【くらしと教育編】第5章第2節 (2)復興小学校の建築と教育