高輪台尋常小学校

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 昭和10年3月25日芝二本榎1丁目18番地に東京市高輪尋常小学校及び台町尋常小学校を合併し、東京市高輪台尋常小学校として開校した[注釈20]。昭和27年5月中屋上に4教室増築完成した。
 高輪台尋常小学校という校名が決定されるまでには、高輪尋常小学校、台町尋常小学校のそれぞれの卒業生有志による陳情があいついだ。
 次は、陳情書の供覧の記録である(東京都公文書館資料)。
 
        学務課長㊞    管理掛長㊞
  教育局長㊞          建設計画掛長㊞
        庶務課長㊞    学事掛長㊞
                 庶務掛長㊞
  東京市高輪臺尋常小学校々名改称ニ関スル陳情書供覧ノ件
 標記小学校々名改称方ニ関シ別紙ノ通リ地元芝区二本榎町々会長
 阿部豊ヨリ陳情書ノ提出アリ陳情ノ要旨ハ「本校ハ高輪、臺町両校カ現在ノ位置ニ併合移転改修セラレシモノナルモ其ノ校名ハ地元ノ意思ヲ無視シテ決定セラレシモノニシテ殊ニ高輪臺町ハ本校ノ通学区域外ニアルヲ以テ本校所在町名「二本榎」ニ改称セラレタシ」ト云フニアリ思フニ校名ハ併合其ノ他真ニ已ムヲ得ザル事由アル場合ノ外ハ濫(ミダ)リニ変更ス可キモノニ非スト考ヘラルヽモ本件ニ関シテハ当該区長ノ申請アル場合ハ更メテ処理スルモノトシ一応供高覧
  参考
 昭和一〇年三月二五日 亥学発第二六号ヲ以テ校名認可
 
 このように、地元住民の校名に対する陳情があいついだが、両校の校名をもとに高輪台尋常小学校が誕生した。
 
関連資料:【文書】教育行政 台町・高輪尋常小学校の統合
関連資料:【学校教育関連施設】
関連資料:【くらしと教育編】第1章第3節 (1)学校を支える地域社会