身体虚弱児童に対する教育は、夏季施設等特別の施設を設けて行われてきたが[注釈1]、大正15年(1926)4月、東京府は小学校に「養護学級」を設置して、身体虚弱児童の教育に当たるようになった[注釈2]。そこでは、父兄の諒解を得て病弱児童を収容して、健康に留意し体育殊に戸外運動を奨励し、昼食は栄養食を供給する等、その養護に努めた。その結果、成績も良好で、年々これを設置する学校が増加し、設備も完備されてきた。
港区地域においても、昭和7年(1932)現在、養護学級は次の尋常(じんじょう)小学校に設置されている。
(学校名) (学級数) (児童数) (教員数) (設置年月)
本村尋常小学校 1 20 1 昭和5年9月
神応(しんのう)尋常小学校 1 22 1 昭和6年4月
その後、他の尋常小学校にも養護学級が併設され、身体虚弱児童に対する教育も発展していった[注釈3]。
関連資料:【文書】特別支援教育 芝区の身体虚弱児の指導
関連資料:【文書】特別支援教育 御料地内養護施設の使用許可
関連資料:【文書】特別支援教育 虚弱児童養護教育
関連資料:【文書】特別支援教育 養護学級の指導と成果
関連資料:【学校教育関連施設】