弱視児童の実態把握

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 盲教育については、明治11年(1878)、京都盲啞(もうあ)院が、同13年には、東京に楽善会訓盲院が設立され、盲教育が開始されている。
 弱視児童というのは、学齢期になると、普通学校や盲学校に入学させられていた。普通小学校に入学した弱視児童は、黒板の文字が見えなくて、学力の遅滞もはなはだしく、自己のもつ天分を十分に伸長することができなかった。
 東京市では、昭和7年度(1932年度)の身体検査で弱視児童の調査を行った。[図6]はその結果の一部であり、弱視児童の多いことがわかる。

[図6] 東京市立小学校弱視児童調査 昭和7年12月調査 東京市教育局学務課