「教育基本法」の教育の機会均等の理念を「学校教育法」では具体化し、以前は学校教育を受ける機会の少なかった心身に障害を持つ者にも学校教育の開放が図られた。
港区では、昭和29年(1954)「特殊学級」設置が区議会で婦人議員より提案され、「23区中、「特殊学級」がないのは港区だけであり、また、区内の精薄児をもつ親からぜひ「特殊学級」がほしいという要望がある」との主張があった。区議会がこれをとりあげたのが開設の発端である(『新修港区史』)。
昭和31年9月より、神明小学校に「精神発達遅滞児」のための学級が小学部14名、中学部10名計24名をもって開設された。
開設後は関係者の努力によって着実に発展し、昭和33年より小学部と中学部が分離して中学部を城南中学校に設置、3年後の昭和36年度からは新たに氷川小学校、高松中学校にも「特殊学級」が設置された。また昭和40年10月、小学校「特殊学級」児童のための送迎用マイクロバスも購入された。
関連資料:【文書】特別支援教育 港区の特殊学級の状況
関連資料:【学校教育関連施設】