国民学校高等科・青年学校の廃止

67 ~ 68 / 444ページ
 区内の国民学校高等科は統廃合をくり返してきた。昭和22年新学制施行によって高等科が廃止されるまで存続していたのは、愛高国民学校、麻布高等国民学校、青山高等国民学校、神応(しんのう)高等国民学校の4校である[注釈9]。旧学制における在籍者数は、記録の残っているものとしては、愛高国民学校の場合、昭和22年3月、男子122名、女子104名、計226名であった。
 区立の青年学校は昭和22年現在、芝区に、愛宕青年学校(男)、高等家政学校(女)、御田(みた)女子青年学校、赤羽青年学校、三光(さんこう)青年学校、麻布区に、東町青年学校、筓(こうがい)青年学校、三河台青年学校(女)、赤坂区に赤坂男子青年学校、赤坂女子青年学校があった。また、区内では多くの事業所が所内に私立青年学校を開設していたが、最終的な在籍数などは明らかでない。
 国民学校高等科、青年学校ともに昭和22年4月、新しい学校教育法が施行されると共に廃止され、新制度の学校に吸収移行された[図5][図6]。

[図5] 愛高国民学校校舎


[図6] 愛高国民学校最後の卒業生・昭和22年3月