新教育制度が発足して3年たった昭和25年(1950)3月には、新制中学校第1回入学生が卒業した。
この卒業生の進路について(昭和25年2月15日現在で区の進路希望調査)をみると、
全卒業生 2928名
進学希望者 1667名
就職希望者 872名
家庭に残る者 389名
となっており、進学希望者が全体の57パーセント、就職希望者が30パーセントとなっている(『港区政ニュース』NO.46)。
進学希望者は年を追うごとに増加し、昭和25年度には、全卒業生2609名のなかで全日制高等学校進学者は1725名、全体の66パーセント、10年たった昭和35年度には80・9パーセント、昭和43年度では95・6パーセントに達しており、ほぼ全員が高校進学をするまでになった。漸進的に就職希望者、家庭に残る者は減少し、昭和25年度就職者689名、その他193名となっている。これが昭和35年度には就職者412名、その他37名となり、昭和43年度は就職者68名(3・8パーセント)、その他10名(0・6パーセント)となっている(旧『港区教育史』下巻関係統計・資料参照[注釈16])。