終戦時(昭和20年)以前より区内に設置されていた私立幼稚園も、公立幼稚園同様戦争の激化と共に休園を余儀無くされていたが、終戦を境に順次再開されていった。区内私立幼稚園で戦前に創立され、戦後再開園された私立幼稚園は昭和34年(1959)現在で次のようになる(『港区史』)。
園名 創立年月 所在地 園児数
聖心女子学院幼稚園 明治42年12月 芝白金三光町(さんこうちょう) 91名
森村学園幼稚園 明治43年4月 芝高輪南町 89名
東洋英和幼稚園 大正3年3月 麻布鳥居坂町 83名
青山南町幼稚園 大正4年3月 赤坂青山南町 123名
霊南坂幼稚園 大正7年4月 赤坂霊南坂町 103名
安藤記念教会附属幼稚園 昭和2年1月 麻布本村町 71名
麻布山幼稚園 昭和3年2月 麻布山元町 120名
若葉会幼稚園 昭和4年5月 麻布筓町(こうがいちょう) 135名
聖徳学園三田幼稚園 昭和8年4月 芝通新町 222名
高野山幼稚園 昭和9年12月 芝二本榎町 125名
明徳幼稚園 昭和18年4月 芝公園増上寺 182名
以上11園であり、芝地区に5園、麻布地区4園、赤坂地区2園となっている。これらの私立幼稚園が公立幼稚園と共に、港区内の幼稚園教育を担ってきたことになる。
関連資料:【学校教育関連施設】