栄養血色が悪く発育のよくないもの 病気にかかりやすいもの
偏食のはなはだしいもの ツベルクリン反応の陽転したもの
家庭環境が好ましくなく、衛生的しつけを要するもの(38年)
喘息(ぜんそく)で欠席しがちなもの(40年)
ただし、以上の者でも伝染性疾患をもつもの、特異体質(夜尿症、テンカン、心臓病など)、性行不良で集団生活に適さないものは入園できないとなっている。
昭和34年度(1959年度)の調査によると、実際に入園する児童の入園理由は、第1位 著しい偏食、第2位 胃腸が弱くかぜをひき易いもの、第3位 喘息の子となっている。また、38年度の報告によるとやはり、第1位 はなはだしい偏食(29パーセント)、第2位 小児喘息(24パーセント)、第3位 かぜをひき易い(17パーセント)になっている。いずれも偏食と喘息が過半数をこえている。
しかし、環境と立地条件の良い沼津の地は、喘息によく、ほとんど発作も起さず元気にすごせる。また、偏食についても1~2カ月後には何でもよく食べられるようになる。これも空気が澄み、気候が温暖な自然に恵まれた環境と規則正しい集団生活の賜物であろう[図8][図9]。
[図8] 開園以来の児童数・延人数
[図9] 開園当初の養護学園(『港区勢要覧』昭和34年)
関連資料:【図表および統計資料】学校教育 沼津養護学園・伊豆健康学園の入園人数
関連資料:【図表および統計資料】学校教育 伊豆健康学園の入園理由別人数