研究指定校・協力校

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 昭和33年(1958)の学習指導要領改訂の告示にともなって、各小・中学校において改訂の要点となった(1)道徳教育の徹底と道徳の時間の特設、(2)基礎学力の充実、(3)科学技術教育の向上、(4)地理・歴史教育の改善充実などについての研究活動が活発になった[注釈19]。
 まず、愛宕中学校は文部省の産業教育研究指定校となり、青山中学校も産業教育についての区研究指定校となって、新しい技術・家庭科への実践的研究が行われた。また、道徳教育についての区研究指定校は、青南小学校と港中学校で研究が進められた。
 昭和34年度における区研究指定校・協力校は小学校7校、中学校5校であった[図17]。
 昭和35年度、同39年度区研究指定校・協力校は[図18][図19]のとおりである。
 昭和37年度からは、これまでの研究指定校制度を改め、新教育課程にのった指導法の改善と徹底をめざして、すべての学校が自主的な研究テーマのもとで研究活動を進めることになった。
 なお、文部省実験学校及び都教育委員会研究指定校の関係学校は、次のとおりである。

[図17] 昭和34年度区研究指定校・協力校


[図18] 昭和35年度区研究指定校・協力校


[図19] 昭和36年度区研究指定校・協力校

 昭和38年度
  飯倉(いいぐら)小学校 統計教育(都研究指定校)
  本村小学校 給食教育(都研究指定校)〈給食指導のあり方〉
 昭和39年度
  飯倉小学校 統計教育(都研究指定校)
  麻布小学校 安全教育(都研究協力校)〈安全行動の意識化と習慣化〉
 昭和40年度
  飯倉小学校 統計教育(都研究指定校)〈表・グラフのよさの理解と活用〉
  桜川小学校 特別教育活動(都研究協力校)〈学級会活動と児童会活動の関連〉
  南山小学校 視聴覚教育(文部省実験学校)〈理科学習を中心とした視聴覚教材の活用〉
 昭和41年度
  飯倉小学校 統計教育(都研究指定校)〈分類集計に重点をおいた統計教育〉
  青南小学校 給食教育(都研究協力校)〈体位体力を向上させる栄養指導〉
  南山小学校 視聴覚教育(文部省実験学校)〈教材映画の教育的価値を発揮させる方法〉
  青山中学校 理科教育(都研究協力校)〈基本的事項の活用による科学的思考力の育成〉
 昭和42年度
  筓(こうがい)幼稚園 幼稚園教育(都研究協力校)〈幼稚園教育からみた幼小の関連〉
  青南小学校 給食教育(都研究協力校)〈給食指導計画の作成と学級に生かす指導〉
  南山小学校 視聴覚教育(文部省実験学校)〈視聴覚教材利用の日常化〉
  青山中学校 理科教育(都研究協力校)〈基本的事項の活用による科学的思考力の育成〉
  赤坂中学校 国際理解教育(文部省研究協力校)〈国際理解の教育・ユネスコ協同学校〉
 
関連資料:【文書】中学校教育 青山中学校理科の指導
関連資料:【文書】中学校教育 赤坂中学校国際理解と国際協力のための教育
関連資料:【文書】教職員 <参考>港区立幼・小・中学校(園)研究一覧表
関連資料:【学校教育関連施設】