教育相談の実際

357 ~ 359 / 444ページ
 昭和37年、名称を「教育相談センター」と改めた。同41年、港区教育センターが、旧西桜小学校跡に開設されるのに伴い、その中に「教育相談部」として集合させ位置づけたこのことは、区内の各学校における教育相談を一層充実させていくための啓発的拠点としての意義があった[図37][図38]。
 昭和42年度教育相談部が行った事業計画は、次のとおりである。
 
 ① 教育相談の実施
   区立学校(園)児童生徒の教育相談
   一般区民の教育相談
  区立学校(園)に在籍していない幼児・児童・生徒および義務教育終了後の青少年の教育相談。
   区立学校(園)教職員を対象とした相談
 ② 学校における教育相談活動の推進
   区立学校(園)教職員対象の教育相談研修会
   学校教育相談活動の援助
   「教育相談だより」の発行
   教育相談報告書の刊行
 ③ その他
   特殊学級入級指導の協力・推進
   港区教育研究会との提携
   他教育相談機関との連絡
 〈港区教育相談実施要項〉
 ① 実施日時
   毎週、火曜・木曜・金曜、午後1時~5時
 ② 相談内容
   知能・性格行動・進路適性、その他教育に関すること
 ③ 受付
   保護者から学校を通して受付ける場合。
   必要に応じて、次の書類を添える。
   教育相談票(A黄) 保護者記入
   教育相談票(B緑) 学級担任記入
   教育相談申込書  教育相談主任記入
   保護者から直接に受付ける場合
   直接来室、はがき、電話等により受付ける。
 〈研修事業実施要領〉
 ① 事例研究
   毎月1回 相談事例をもとにして、児童・生徒理解の方法・相談のすすめ方、診断技術等について、相談関係者が講師の指導を受ける。
 ② 教育相談研修会
    研修会出席者を、各校の教育相談主任、特に研修を希望する者に限定して、年間に10回行う。
    夏季休業中を含め年間の研修を一貫化して、まとまった内容の研修ができるようにする。
    港区教育研究会教育相談研究部と提携する。
 ③ 「教育相談だより」の発行
   学期ごとに1回、教育相談室における相談活動の概況、参考になる事例報告 各校における相談活動の情報交換および問題点の解説など
   編集については、区教育相談研究部と連携を図る。

[図37] 教育相談(『学校教育指導要覧』昭和39年)


[図38] 教育センター(『学校教育指導要覧』昭和40年)