青少年に対する社会教育を青少年教育という。一般に、少年教育というのは義務教育年齢の少年を対象とし、青年教育はそれ以後を対象とするのが通例である。
東京オリンピックの開催決定は、区内の町並みを一変させることであった。大規模な都市再開発によって都市機能は充実されたが、その反面、都市化による弊害も現われはじめていた。子どもたちの遊び場は減少し、自然はどんどん少なくなっていった。交通量の増加で子どもの事故も心配された。地域地縁的な青年団体活動が停滞する一方で、地方から流入する勤労青少年の社会教育的対応に迫られるようになってきた。町並みが急速に変貌(へんぼう)する中で、青少年の生活環境の激変にどう対処するかが最も大きな課題となったのである。