刊行物等の歴史と史料としての活用

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 このように、これらの刊行物等について、同時代の教育行政の中でそのあり方を模索してきた歴史を見出すことができ、それ自体が港区教育史の一部と言える。この歴史を踏まえながら史料として活用したい。
 なお、これらの史料は、港区教育委員会として、所管の事業や組織等について記したものである。港区地域の教育を知る上では、私立学校など所管外のことをあわせて、子どもを含めた区民や教師などの視点を踏まえる必要がある。

(吉田昌弘・淑徳大学教授)