区民の意向調査の結果から、港区民の生活環境に関する考えをあげると、住んでよいこととして第一に交通の便利性、第二にこどもの教育に便利なことをあげている。また将来改善を図るべきこととして生活環境の整備を第一にあげている。以下は昭和58年港区役所で転出者50人に転出理由を尋ねた結果である。転勤などによる転出は別として、「家賃が高い」とか「環境が悪い」など生活条件や環境の問題を挙げた人もかなりいる。このようなことからみて、生活環境をよりよくすることが、港区の今後の課題の一つといえよう。
転出理由
(昭和58年)
1 仕事のため 11件
2 自宅購入 8件
3 家賃が高い 5件
4 結婚 4件
5 公的住宅へ入居 4件
6 ビル開発による売却 3件
7 部屋がせまい 3件
8 環境が悪い 3件
9 家庭の事情 3件
10 郷里に戻る 2件
11 一時的移転 2件
12 その他 4件
(一部複数回答)
(港区企画部発行『まちの顔・まちの心』―まちづくりみなと―)
また、最近ビル建設が多くそれにともなって港区では転出者が多くなっている。住居もマンションが多くなり、隣り近所の付き合いも少なくなり連帯が薄くなって、生活に便利な一面住みにくい面も出てきた。