昭和43年度(1968年度)以降の小学校の状況をみるとき、まず施設設備の充実があげられる。昭和40年代は一部残っていた木造校舎の鉄筋化に重点がおかれ、昭和50年代は古い鉄筋校舎の改築が行われ、昭和60年度までに14校が建て直された[注釈1]。
運動場は、昭和43年以降19校が改修され全校が全天候型の舗装となった。設備面では、教育機器の整備が行われ、昭和46年にアナライザー(反応分析装置)が三光(さんこう)小学校に導入され、昭和60年現在14校に設置されている[注釈2]。また、カラーテレビや16ミリの映写機も全校に設置された。
教育活動では、2回の学習指導要領の改訂を経て、学習内容の精選が行われ、ゆとりのあるしかも充実した学校教育をめざした教育活動が行われている。
学習指導では、児童が主体的に学習に取り組む指導法が研究され、とくに個別指導が追究されている。また、児童の自主性をのばす特別活動が重視され、児童が活躍する集会活動が盛んになってきている。
特に、昭和52年の学習指導要領の改訂で教科の授業時間の削減でうみだされた時間を利用し、各学校では創意ある活動を積極的に行い、体力づくりや情操を育てる活動、地域をよりよく理解する活動、児童相互や教師との人間関係を深める活動などが行われている[注釈3]。
関連資料:【図表および統計資料】教育行政 教育機器・ICT機器の設置状況
関連資料:【図表および統計資料】教育行政 区立小学校増改築等の状況
関連資料:【学校教育関連施設】