中学校の状況

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 昭和44年3月末をもって区立愛宕中学校と区立北芝中学校が統合され、同年4月1日新たに区立御成門中学校が新設された[注釈4]。中学校の施設面では昭和43年以降全面改築された学校は5校である[注釈5]。設備面では、アナライザーは昭和47年芝浜中学校に導入されて以来、昭和60年現在6校に設置されている。語学演習教室(LL教室)は昭和38年度赤坂中学校に設置された。他の学校は48年度から56年度にかけて導入され、全校に設置されている[注釈6]。
 中学校の教育内容は、昭和44年に告示された学習指導要領では、指導内容を基本的事項に精選、集約することが意図された。ところが年間授業時数は、国語(第2学年35時間増)、数学(第3学年35時間増)、美術(第2学年35時間増)、保健体育(各学年60時間増)、特別活動(各学年45時間増)で増加している。昭和49年ごろから高校進学率の急増とともに学習について行けない生徒が問題になってきた。学習内容が精選され、授業時間がふえたがこの問題は解決にはいたらなかった。
 昭和52年に告示された学習指導要領では、特別活動の授業時間は各学年2時間ふえたが、必修教科、選択教科の授業時数は減少し、教科の学習内容が量的に削減された[注釈7]。
 昭和50年代にはとくに生徒の生活、行動が中学校の大きな問題となった。本区においても非行、校内暴力などの問題がおこり、更にいじめの問題が発生しており、中学校間の連携や地域との連携を深め、生活指導に力を入れた[注釈8]。
 
関連資料:【文書】教育行政 北芝・愛宕中学校の統合
関連資料:【文書】中学校教育 <参考>学習指導要領の改訂にともなう授業時数の変化
関連資料:【図表および統計資料】教育行政 区立中学校増改築等の状況
関連資料:【学校教育関連施設】