補助教材

45 ~ 48 / 429ページ
 教科書以外の副読本として区教育委員会が独自に発行しているものに『どうとく』4・5・6年用と、社会科副読本『わたしたちの港区』ならびに、5・6年児童全員を対象に毎年実施している移動教室のテキストに使われる移動教室読本『箱根の生活』がある。
 『どうとく』は区教育委員会の委託を受け区教育研究会道徳研究部が中心となり、『文部省指導資料』第1~3集から適切な資料と思われるものを厳選し、一部に手を加えそれに港区の地域性と関連する自作資料をまじえて作成した。副読本『どうとく』[図5]は公費で昭和45年5月第1版を発行した。
 『どうとく』1・2・3年用には東京書籍発行の『新しい生活』が区教育委員会から配布され使用されている。

[図5]副読本『どうとく』

 社会科副読本『わたしたちの港区』[図6]は、はやくから使用されてきたが、内容の改善と総カラー化のため、昭和53年から区内小学校の社会科担当教員を委員として資料の収集編集が行われ、昭和55年4月に完成、3年生全員に配布したものである。この副読本は3年生の社会科、身近な地域の学習に使われている。写真が多く、きめの細かな編集により、児童が興味をもって学習することを期したものである。

[図6]副読本3年社会科用『わたしたちの港区』

 移動教室読本『箱根の生活』[図7]は、発行以来度々改訂され、現在使用している読本は第8版である。この読本は箱根の自然や史跡など児童にわかりやすくかかれており喜ばれている。なお読本のほか移動教室運営の指導書とあわせ使用し効果をあげている。

[図7]副読本 『箱根の生活』

 なお、その他東京都教育委員会発行の『公害の話』『地震と安全』『わたしたちの東京』なども社会科・体育・理科などの教材用に配布されており、学校によっては『みんなの体育』(学研発行)も使っている。
 これらの副読本は教科書がないためその代わりに使用するものや、教科書があっても地域に即した学習教材のような教科書を補う性格のものである。指導上の要望に基づいて作成あるいは配布されたこれらの副読本は、児童一人一人の指導の充実にきわめて大きく役立っている。
 [図8][図9]は区内小学校の副読本の使用例である。

[図8]副読本の使用状況〔白金小学校 昭和59年〕


[図9]副読本一覧〔青南小学校 昭和59年〕