■グループ学習の工夫

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 一人一人を伸ばす指導は、教育機器の利用だけでなく、小グループ活動など学習形態を工夫した指導実践もみられる。グループ学習は以前から研究されている課題であるが、学習を個別化し、一人一人の能力を十分に発揮させ、互いに協力し合って学習できる点で積極的に活用された。
 昭和50年度には、本村小学校で「小グループの活動をとり入れた授業のくふう」についての研究が行われた。その中の体育の授業をみると次のとおりである。
 (1)教材 ボールを使用した体操・走り高とび
 (2)ねらい(グループ学習に関するもののみ記す)
  目標を決めて積極的に練習し、グループで協力しあって運動ができるようにする。
 (3)授業の反省
 この授業後の反省として「グループ編成は学級の実態に応じた編成が必要であり、グループから指名されない子がでるような場合、男女の対立がはげしい場合などは、ソシオメトリー、スポーツテストなどを利用して進めるのがよい。また、体育では、体育の特性に応じたグループ指導が必要であり、陸上・器械・水泳などの領域においては能力別指導での効果が大であり、体操・ボール・ダンスなどでは異質グループの方が効果があり、おちこぼれにくい。」などの指摘がなされた[図10]。

[図10]授業のプロフィール〔本村小学校〕

関連資料:【学校教育関連施設】