各校の実践

66 ~ 68 / 429ページ
 区立小学校はそれぞれの教育目標や学校の条件をもとにいろいろな活動を計画実践している。
 活動内容は自由活動や学校・学年・学級の集会活動が主であるが、実施方法は学校により違いがある。これらの活動例のなかで、自由活動を創意ある活動に位置づけ、自らの課題をつかみ自主的に活動をしている例に、麻布小学校の麻布タイムや青南小学校の青南活動がある。両校とも学年単位の活動で中・高学年は週1時間ずつ2回、低学年は週1時間ずつ1回実施している。活動内容は、中・高学年は興味ある課題を児童が選び年間それに取り組む自由活動と、学年単位で行う児童中心の集会や学年のスポーツその他の学年行事、植物を育てるなどの生産体験の活動などである。低学年の場合は七夕祭りなどのような遊び中心の活動が主である。自由活動を行っている学校には、前述の神明のほか東町・港南・竹芝・飯倉(いいぐら)などの各小学校がある。
 また、自由活動をグループで行っている例もある。赤羽小学校、桜川小学校のタテ割編成によるグループ活動はそれである。両校の場合、地域や学校の周辺の自然・文化に親しむ活動、オリエンテーリングやスポーツ中心の健康増進の活動、勤労生産の活動を行ってきた。白金小学校の場合は、体育的活動、学芸的活動(表現活動)創意工夫した遊びや勤労生産的活動、自然に親しむ活動など広範な内容となっている。
 更に、創意ある活動の中には本村小学校の「みんなの時間」などのように、学校・学年・学級の集会活動にあてた場合も多い。筓(こうがい)、飯倉各小学校の学級の時間なども同じで、児童がそれぞれ主体的に活動している。
 各校の朝会も以前から工夫され実施されてきたが、全校朝会のほか音楽朝会・体育朝会・児童集会・放送朝会などに時間をかけ工夫した例もある。[図26]は桜小学校の朝会の例である。

[図26]桜小学校の全校朝会・児童集会(昭和59年度『桜小学校要覧』)