校内研修

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 校内研究は各学校でそれぞれ児童の実態に即して研究主題を決めて行うものであり、時代によって変化してきている[注釈7]。
 昭和57年度(1982年度)から昭和60年度の各校の研究主題の特色をながめてみよう。
 ここには、「強い心」「強い体」「考える子ども」「望ましい生活習慣の育成」など、知・徳・体の基礎・基本の育成、「生き生きと活動する子ども」「楽しさを味わい、力いっぱい運動する」「楽しい学校生活をめざして」「意欲的に取り組む」「主体的に活動する」「自ら働きかける」など、児童のやる気を盛りあげ、自ら取り組ませる能力の育成や「一人一人を大切にする」「一人一人を生かす」など個性の尊重と人間性豊かな子どもの育成の研究などがみられる([図37]参照)。
 昭和60年度は、昭和57年度と大きな変わりはないが、「国際性豊かな児童の育成」「国際理解教育の充実をめざして」など、東京都や港区の教育目標「広く国際社会において、信頼と尊敬の得られる都(区)民の育成」を受けての研究への取り組みがみられる。また、「好ましい人間関係を育て」など人間関係を育成する研究、「自分の力で解決する力を伸ばす」「自ら課題を持って意欲的に取り組む」など自己教育力に結びついた取り組みがみられる。

[図37]研究主題〔昭和57年度校内〕

 このほか、体育や理科などの実技研修や教材資料の整備などの研修も行われた。
 
関連資料:【文書】中学校教育 <参考>校内研究の動向
関連資料:【学校教育関連施設】