昭和57年度の全児童館の総利用人員をみると、22万3000人を超え、余暇利用に大きな役割を果たしていることがわかる。
各児童館の所在や開設年月日、利用状況は[図45]のとおりである。
また、児童の遊び場となっている児童遊園は昭和25年、金杉橋、絶江(ぜっこう)、広尾、桑田記念、雷神山の5カ所を設置して以来、昭和61年現在60カ所の児童遊園を開設している。その利用状況は、昭和43年1月に港区役所発行の「区民のくらし」の生活実態調査報告によると、過去に児童遊園を利用した経験のある世帯は、幼児のいる世帯の47・1パーセント、児童のいる世帯の45・9パーセントに達しており、これら子供のいる世帯の約半数は過去に児童遊園を利用している。この調査の時点より、その後数が更に増加していることを考えるとより以上に利用状況は高くなっていると思われる。
[図45]児童館の状況 昭和57年度
港区では、児童遊園のほかに、土地所有者の協力を得て遊休地を一時開放し子どもの遊び場とする遊び場開放地が昭和61年までに21設けられている。