このことに関して、昭和53年度、港区教育委員会で作成した「教育課程移行のための手引」では、ゆとりの時間について次のように勧めている。
ゆとりある充実した学校生活をおくるためには、生徒ひとりひとりの自己実現を図る場を設定したいものである。授業時数の削減によって生じた時間をどのようにするかの発想ではなく、地域や学校の実態をおさえて、学校の全校教育活動を見なおす点検・吟味の上に立つ教育計画の中で考えられねばならない。
[図1]中学校教科道徳特別活動時間数
そして、更に学校教育目標との関連をおさえ、その具現化を図る教育の場であり、学習活動の充実と深い関連を持つ創意工夫の教育活動であると説いている。