■クラス編成のくふう

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 学力別編成の授業については港区立港南中学校の研究がある(昭和44年)[注釈4]。
 この研究は、(1)生徒一人一人をみつめ個人に適した指導をする (2)学習の個別化と集団学習の組合せを適切にするなどを目的とする授業の研究事例である。この授業は数学と英語の教科の時だけクラスを3グループに分けて指導するもので、学級編成は次のとおりである。
 学力別学級 1組(学習の進んでいるクラス) 40人
       2組(学習進度中位のクラス)  34人
       3組(学習の遅れているクラス) 16人
 
 以上のように普通の学級を3グループに分け、学力により人数を変えている。
 組分けの際、学習の遅れているクラスはできるだけ人数を少なくし徹底した指導をする。また数学の場合などはシンクロファックスシート学習なども使用する。学力が向上すれば上級のクラスに編入するしくみになっている[図7]。

[図7]港南中学校の学級編成